40歳でアウトドアに目覚めた話

40歳からアウトドアに目覚めた。

それまでは、休日といえば家で映画をみたり、ゲームをしたり、プログラムを書いたりと、アウトドアとは無縁の、それはもう完全なるインドア生活を送っていた。

40歳になるかならないかのある日、Youtubeで同い年ぐらいのおじさまがソロキャンプをする動画を見た。

テントを建て、料理を作り、酒を飲み、焚き火をし、ず~っと一人でカメラに向かって喋ってる。

40前後の私:「ア・・ア・・・アウトドア・・・ええやん!」

それからというもの、元々強かった物欲のベクトルは、ガジェット系からアウトドア系に完全に向きを変え、テントはもちろん、寝袋、焚き火台、クッカー、などなど買い揃えたのだった。

ほどなくして、ファミリーでキャンプにいった。

これが最高に楽しかった。バーベキューや焚き火、暗闇に光る獣の目など、まだ幼稚園だった子供達も良い思い出になったと思う。

最初はバンガローに泊まった


その後、何度かファミキャンへ行き、いよいよ人生初のソロキャンプへと向かう。

あのYoutubeのおじさまと同じことをやるのだ。

父親がソロキャンプに行くことを子に告げると、子どもたちも「あぁ、あのキャンプってやつね」と理解が早かった。先にファミキャンに行っていたのは正解だったかもしれない。

季節は2月。いきなりの冬キャンである。

この頃はまだソロ用のテントを持っていなかったので、ファミリー用のでかいテントを担ぎ、熟慮に熟慮を重ねて選定した熊本方面のとあるキャンプ場へと向かった。

キャンプ場に着いて、車から荷物をおろす。まだ慣れない手つきでテントを設営し、ようやく炭に火がついた時には、疲労と空腹と若干の腰痛でフラフラになってしまった。

しかし、脳は興奮状態で目はギラついていたように思う。

そんな男がその後に口にした食べ物が、この「砂肝の焼き鳥」である。

一番右が砂肝

これが、人生で一番美味かった食べ物である。

なれないテント設営の疲れ、空腹、寒さ、すべてこの砂肝(塩)が吹き飛ばしてくれた。

そして、この40歳のおっさんは、生まれて初めてたった一人で大自然に包まれる感覚を経験したのだった。

すごいよかった

自然の静けさの中の鳥の声や川の音、草や土の匂いなんかに包まれると、脳からジュワ~っと何かが出てくる気がする。それが明らかに体が喜んでいる感じがして心地よいのだ。

「森に行くと病気が治る」と言っていたのは、キャンプ芸人のヒロシだが、あながち本当かもしれない。


さて、それからというもの、完全にアウトドアの魅力に取り憑かれた私は、キャンプだけに留まらず、登山やハイキングに出かけるのであった。

つづく。



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